何故、そうするのかと問いかけられる。
例えばディミータに、ランパスキャットに、マンカストラップに。
ボンバルリーナにとっては当たり前の事をしているだけだが、彼らには到底理解し得ないことらしい。
「あら。いけない?」
星を散らしたような輝きを持つ目をぱちりと丸くして、小鳥のように小首を傾げ問い返す。
はっきりと答えを返したことなどないくせに、そうするともう、誰も彼女を糾弾出来ないのだった。
「何故か。なんて、あたし答えられないわ」
細い脚をしどけなく伸ばし、くすくす笑う彼女は妖婦だとディミータは思う。
先の無垢な少女の様な仕草とはちぐはぐなようで、それでも彼女が行えばとても自然体だ。
そんなところが良いのだろう。
「理由も無く、雄の塒を渡り歩くものじゃない、と思うけど」
ランパスキャットもマンゴジェリーも、ミストフェリーズでさえ、彼女が歩けばその姿を追う。
「それに"あの猫"を追うのだって。とても危険だし、理解できない」
ディミータが眉を寄せると、きつく吊りがちの目と相まってとても凛々しく、美しかった。
"あの猫"と聞いて、リーナの毛並みは僅かに膨らむ。
恐ろしく名を呼ぶことさえ忌まわしい"あの猫"。
彼が現れたと噂を聞くと、リーナはふらりと姿を消す。
が、彼女とて彼を恐ろしく思わない訳ではない。
「理解できないのはあたしのほう」
「え?」
「あたし、あたしがなにを考えているのか、したいのか、理解できたことなんて一度もないわ」
その言葉を理解しようと奇妙な顔をするディミータに顔を寄せ、キスをしてリーナはふふ、と笑う。
「だってあたし、雌ですもの」
リーナは至極当然のことのように言ってのけ、うぅん、と甘く呻いて伸びをするとしなやかに尻尾をくねらせ、手近な木に登ってしまった。
「…どういうこと?」
納得いかないという体で首を傾げるディミータの後ろ、少し離れて聞くとも聞かずに座っていたジェリーロラムは成程確かにそういうものかもしれないと、独り納得したかのように頷いて、足元にうずくまるシラバブの丸い頭を見下ろした。
設定
年齢:設定のとこに33って書いてあった。
もうちょっと下でも良いかもしれない。
とにかく美しい猫。
セックスシンボルってやつでしょうか。
マリリン・モンローとかブリジット・バルドー。
あともう一人イメージする女優さんがいたんだけど名前が出てこないし調べる気も起きない。
聖天島にイメージぴったりの雌猫がいたんだけどな。
赤と黒の斑で、細くてすらりとした美人さん。
ええと、私の好きな小説の一章に、女は自分が何をされているのか、自分が何を考えているのかなにをしたいのか、自分でさえ把握できない。それは命を生み出す宇宙を抱えているから―みたいな話がありまして。
なんかそんな感じです(投げた!)
あと恋猫が沢山いるイメージ。
ランパスが一番親しい関係。
マンカスは権力をもった雄ですからその隣に雌の中のリーダー(クィーン)的な役割を担うリーナさんが侍るのは当然。
マンゴジェリーも、特別な能力を持った猫ですし幼馴染(サイト設定)ですから恋猫未満みたいな駆け引きを楽しむような感じ。
タガーは単純に、フェロモン出てるんじゃないかな。
というか、雄のなかで一番格好良い猫の隣に雌の中で一番美しいリーナさんがいるのは当然。
ミストフェリーズは眼中にないけど、思われるのは悪い気はしないわね、ふふん。て感じ。
当サイトのミストはリーナさんが好き。
ダンスが好きで得意で自分にプライドを持っていて、自分に相応しいのはリーナだな、って思っている。